
SFCGが破産手続きへ 債権二重譲渡は700億円
東京地裁は24日、2月に経営破綻(はたん)した商工ローン大手のSFCG(旧商工ファンド)の民事再生手続きの廃止を決定した。同社は今後、破産手続きに移行する。
同日正午に記者会見した保全管理人の瀬戸英雄弁護士は、同社が日本振興銀行など数行に債権を二重に売却した額が約700億円に上ることを明らかにした。
瀬戸弁護士は東京地裁が同社は再建の見込みがないと判断した理由として、(1)債権の二重譲渡(2)約38億円に上る税金滞納などで事業資金が枯渇(3)貸金業の免許を取り消される見通しである-ことなどを挙げた。
同社は取引先の金融機関数行に対して債権を二重に売却しており、総額約700億円に上る見通し。瀬戸弁護士は現時点では同社から事務上のミスと聞いていると断ったうえで、「意図的なら刑事責任の対象になると思う。これから調査していく」と述べた。
一部には担保なども設定されているとみられるが、債権を取得した金融機関の業績に影響を与える可能性もある。
保全管理人は今後、同社の資産状況などの調査を進めるとともに資産を保全し、破産手続きへの準備を進める。最終的に財産は売却され、債権者に分配されることになる。
SFCGは1978年に大島健伸氏(現会長)が商工ファンドとして設立した。中小企業向けに高利の融資を手がけてきたが、過去に利息制限法の上限を超えた強引な取り立てが社会問題化し、大島氏は国会で証人喚問を受けた。
現在も多額の過払い金返還訴訟を起こされており、返還費用や金融危機で資金調達も困難になったことで、今年2月23日に約3380億円の負債を抱え、民事再生法の適用を申請した。





